場所によって値段が変わるというのはなぜ?

「東進」の「志望校通期ユニット」は、予備校で受講する講座数に応じて、授業料が減額されるというシステムです。東進が独自のスタイルで多数の予備校を展開しているためか、「この値段は校舎によって違うのか?」という質問が寄せられることもあるようです。

 

「東進衛星予備校」は、全都道府県に約800校という日本最大規模の予備校ネットワークです。「東進ハイスクール」が株式会社「ナガセ」の経営であるのに対し、東進衛星予備校は、各オーナーがフランチャイズ契約を株式会社「ナガセ」と結んで開校します。そのために経営する側の方針によって、オリジナルイベントの開催など校舎の特色が生まれるところがあります。

 

同じ看板のグループならば別教室で受講できるという予備校もありますが、東進のフランチャイズ加盟校は提携する経営者が管轄している校舎でしか受講できません。「衛星予備校」を同様に掲げていても、それぞれ独立した教育施設なのです。

 

1985年に創設された東進ハイスクールは、1991年より全校舎に衛星授業を開始しました。その映像配信システムとフランチャイズ方式を用いて、1992年に全国の塾や予備校を対象として開設したのが東進衛星予備校です。東進ハイスクールも現在は特別公開授業など以外は、生講義を廃止していますので、基本的には東進衛星予備校と同じ衛星授業となります。直営校が東進ハイスクールで、フランチャイズ校が東進衛星予備校、という経営形態のほかは、教育システムや学習内容などに差異はありません。したがって、志望校通期ユニットなどのような料金体系も東進共通となっています。

 

有名で実力のある講師陣の授業を全国どこでも受講可能であることは、受験生にとって大きな魅力でしょう。受験勉強を質実ともに高めるとともに、合格のために詳しく正しい情報を有効に利用していきたいものです。